2024年度新潟県公立高校入試の国語の大問一「漢字の読み書き」の解説です。
全体的に易しいものが多いため、志望校に関係なくすべての受験生が全問正解を目指したいですね。
では問題がこちら!
問題
解答と解説(一)
解答と県教育委員会の発表した正答率は以下の通りです。
- お年寄りをうやまう。 (正答率89.0%)
- 彼は天文学にくわしい。 (正答率98.9%)
- 幼い頃をかいこする。 (正答率66.8%)
- のうむに注意して前に進む。 (正答率78.3%)
- しんぼう強く課題に取り組む。 (正答率88.1%)
いずれも小学校中学年~中2までに習う漢字になります。
もし聞きなれない言葉があれば必ず意味を調べるようにしましょう!
読めるけど意味を聞かれたら説明できるか自問してみよう!
あやふやだったり自信がなかったら調べるクセをつけることが大切だよ!
後半の熟語の意味を確認しておきましょう。
・回顧(かいこ)
デジタル大辞泉
- 過ぎ去ったことを思い起こすこと。
- 後ろを振り返ること。
今回の設問では 1 の用法ですね。
・濃霧(のうむ)
濃くたちこめた霧。気象観測では見通しのきく範囲が200メートル以下をいう。
デジタル大辞泉
「濃い霧(きり)」です。文字通りですね。
・辛抱(しんぼう)
つらいことや苦しいことをがまんすること。こらえ忍ぶこと。
デジタル大辞泉
つらい状態の終わりが見えたときに「もう少しの辛抱だ!」なんて言ったりしますよね。
解答と解説(二)
解答と正答率は以下の通りです。
- 農業が盛んな地域である。 (正答率66.0%)
- 研究者に学位を授ける。 (正答率37.4%)
- 何の予兆もなく雨が降った。 (正答率31.8%)
- 経営の戦略を練る。 (正答率72.8%)
- 練習会の翌週に発表会がある。 (正答率56.6%)
「読み」に比べて「書き」は正答率が下がりがちです。
でも実際に答えを見てみると「あー!これだ!!」となるものも多いのではないでしょうか?
実は全く聞いたことのない言葉や難しすぎて書けないような言葉はほとんど出ません!
「読み」と同様に意味を正しく理解しながら「使える言葉」にしていくことが大切です。
問題中で押さえておきたい言葉の意味を確認しておきましょう。
・学位(がくい)
学術上、一定の能力または業績を示した者に授与される称号。学士・修士と博士とがある。旧制では博士のみで、文部省の認可を受けて大学が授与していた。
デジタル大辞泉
問題にはなっていませんが中学生には馴染みの薄い言葉ではないでしょうか?
簡単に言うと「大学や大学院卒業した証(あかし)」ですね。
・予兆(よちょう)
前触れ。前兆。きざし。特に、未来の事象を示すものとしての、天体・天候・動物・植物などの自然現象に現れる変化。
デジタル大辞泉
出題された漢字の中でもっとも正答率が低かった言葉です。
「兆」という漢字、訓読みで「兆し(きざし)」と読むことを知っておきましょう!
出題傾向と対策
先ほども書いたように新潟県公立高校入試では普段使わないような難しい言葉や漢字が出題されることはほとんどありません。
小学校~中1、2年生で習うようなものや日常的に目にするような言葉が大半です。
そのため普段の生活の中で読めないものや意味をよく分からずに使っているものをなくしていくのが大切です。
そんなことはわかってるよ~
書けるようにもならないといけないし、何かいい勉強方法はないの?
集中的に覚えてしまいたいならズバリ漢検がおすすめだよ!
受験対策には漢検4級
受験で出題される言葉のほとんどが漢検5級、4級で出題されるものです。
漢検では中3生は3級取得が目安と言われますが、実は受験漢字の対策としては4級までで十分です。
1、2年生の早い時期までに4級を取得してしまえば上のような問題で困ることはほとんどありません。
中3生でも4級であれば1週間程度集中的に過去問に取り組めば十分にマスターできるので、漢字に苦手意識のある生徒さんは一気にやってしまいましょう!
他にも漢検には
- 語彙力(ボキャブラリー)が伸びる
- 大問二で出題される「熟語の構成」や「四字熟語」、「慣用句・ことわざ」の知識がつく
といったメリットもありますので、受験対策に取り入れてみましょう!
漢字問題で受験は始まる!
以上が大問一「漢字の読み書き」の解説になります。
入試直前で漢字に集中する余裕のない生徒さんは「新研究」や「整理と対策」の漢字まとめ問題ページを1ページずつ毎日繰り返しやっておくだけでも変わってきますよ!
入試の出だしとなる大切な大問なので自信をもって解答できるように練習しておきましょう!
大問一の解説は以上です!最後までお読みいただきありがとうございました!